冬の移籍市場は開いた。清武はどうなるのか
清武弘嗣は、セビージャの選手として夢のようなデビューシーズンを過ごすことはできていない。昨年夏にブンデスリーガからやって来た彼の使命は、自分のサッカーがリーガエスパニョーラにおいても十分に通用すると証明することだったが、様々な理由によりブレーキをかけられることになってしまった。
欧州初挑戦の監督が率いる新生メンバーのメカニズムの中に清武がうまく組み込まれることを阻んだのは、まずは言葉の問題であり、日本とスペインの間の長距離移動だった。さらに負傷による足踏みも強いられた。
とどめを刺したのは他ならぬサンパオリ監督だ。”フィーリング”が欠けていたためなのか、アルゼンチン指揮官の好みの上ではより序列が上となる選手たちがいたためか、清武に与えられるチャンスは減少の一途を辿った。
冬の移籍市場が開いた今、「清武はどうなるのだろか」という疑問を抱かずにはいられない。日本代表MFのファンたちは彼が出場時間を得られることを強く望んでおり、この先数ヶ月セビージャに残留するようなら彼の前進が阻害されることになると理解している。
セビージャの2列目は恐るべき顔ぶれであり、ムド・バスケスやビトーロ、ナスリといった選手たちに新戦力のヨベティッチも加わった。インテルからレンタルで加入したヨベティッチは、監督によれば最前線あるいはセカンドトップでの起用の選択肢となる選手だが、サイドに置く選手だとはみなされていない。