フットボールチャンネル

セリエA 8年前

インテル、中国資本で爆買いも…混乱の末にデ・ブールは解任。「正常化請負人」のもと再建へ【欧州主要クラブ中間査定】

2016/17シーズンの欧州サッカーも前半戦を終えた。タイトル獲得や昨季からの巻き返しなど様々な思惑を抱えていた各クラブだが、その戦いぶりはどのようなものだったのだろうか。今回はインテルを振り返る。(文:神尾光臣【ミラノ】)

シリーズ:16/17欧州主要クラブ中間査定 text by 神尾光臣 photo by Getty Images , Editorial Staff

中国資本で“爆買い”も…

ジョアン・マリオ
この夏の移籍市場で最も高い移籍金を支払ったジョアン・マリオ【写真:Getty Images】

 支出額約1億5400万ユーロ。中国最大の家電量販店チェーンを経営する蘇寧グループが経営権を取得して臨んだ今シーズン、インテルは“爆買い”に出た。

 エベル・バネガやクリスティアン・アンサルディの獲得が決まっていたところに、イタリア代表で右サイドアタックの要となっているアントニオ・カンドレーバやポルトガル代表のEURO2016優勝に貢献したジョアン・マリオを完全移籍で獲得する。

 さらにそれでは飽き足らず、他の欧州クラブと競合を制してガブリエウ・バルボーザをミラノに連れてきた。世界各国のスターたちを呼び寄せたマッシモ・モラッティ前会長時代に比べればインパクトには欠けるかもしれないが、それでもこのクラブにとっては久々に派手な補強となり、ミラノのインテリスタたちを沸かせた。しかし…。

1 2 3 4

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!