天津権健へ移籍したアクセル・ヴィツェル【写真:Getty Images】
中国の天津権健に加入したベルギー代表MFアクセル・ヴィツェルは、中国行きを選んだ理由について「人生を豊かにする選択だった」と説明している。ベルギーメディア『HLN』でのコメントをイタリアなど複数メディアが伝えた。
ロシアのゼニト・サンクトペテルブルクに所属していたヴィツェルは、昨年夏の移籍市場でユベントスへの移籍に近づいていたが実現せず。冬の移籍市場で改めてユーベ入りが濃厚視されていたが、天津からの巨額のオファーを受けて状況が一変し、中国行きを選ぶことになった。
ヴィツェルも含め、中国への移籍を決めた選手たちの選択に対しては、スポーツ面より金銭面を重視しているとして疑問や批判の声もある。だがヴィツェルは「ゼニト行きを選んだ時にも今と同じような論争が起きていた。書きたいことを書けばいい。もう注目を集めるのは慣れているよ」と気に留めていない様子。
「人生の選択でもあった。この経験は、僕にとっても家族にとっても、人生をすごく豊かにするものだと確信している。子供たちはいつか、『中国にもロシアにも住んだことがある』と言うことができるだろう」とヴィツェルは中国移籍を選んだ理由について語った。
ポルトガルのベンフィカにかつて所属していたヴィツェルは、レアル・マドリーなどへの移籍が噂されながらも、2012年夏にゼニトへの移籍が決定。ゼニトはほぼ同時にブラジル代表FWフッキの獲得も決め、巨額の移籍金での大型補強でメディアを騒がせることになった。そのフッキも現在は中国でプレーしている。
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