エルナン・クレスポ氏【写真:Getty Images】
現役時代にパルマをはじめ、ラツィオ、ミラン、インテルといったセリエAの様々なチームで活躍した元アルゼンチン代表のエルナン・クレスポ氏が、中国企業「デスポルト社」の技術コンサルタントに就任したようだ。10日にイタリアの『ジャンルカディマルツィオ.com』が伝えている。
今冬の移籍市場で元アルゼンチン代表FWカルロス・テベスやブラジル代表MFオスカルを巨額資金で引き抜き、今年もサッカー界を騒がせている中国市場。以前にはスター選手や名将だけではなく、優秀なレフェリーの引き抜きも画策していると報じられていたが、今度は中国企業「デスポルト社」が、かつての名選手であるクレスポ氏を技術コンサルタントとして招聘したという。
中国のメディア企業「デスポルト社」は、昨年イタリア人企業家のジャンパオロ・ポッツォ氏が所有していたリーガ・エスパニョーラのグラナダを買収。
さらに同社の社長であるチャン・リーチェン氏は、中国プロサッカーリーグの重慶力帆やベルギー2部OHルーヴェンも所有しているとされており、将来この3つの内の1つのクラブの監督に就任させることを意図して、古巣パルマやモデナ(現3部)などで指揮官を務めた経験を持つクレスポ氏を招聘したのではないかとみられているようだ。
もはや単なる移籍市場ではなく、将来を視野に入れた人材確保にも力を入れ始めている中国。急成長を遂げているこの中国サッカーの猛威は、今後もさらに勢いを増して行くのだろうか。
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