ACL出場枠決定にあたってはクラブの成績が重視されることに
シーズン終盤に無類の強さを発揮した鹿島アントラーズが川崎フロンターレを振り切り、J1年間王者に続く二冠を獲得した元日の天皇杯決勝をもって、Jリーグは全チームがオフに入っている。
もっとも、次なる戦いの足音はすぐそこまで迫ってきている。2シーズンぶりに1ステージ制へ回帰するJ1の開幕が2月25日。それに先駆けるスケジュールで、今シーズンもACLがスタートする。
日本からはアントラーズ、浦和レッズ、フロンターレのJ1年間順位の上位3チームがグループリーグから、同4位のガンバ大阪がプレーオフステージからそれぞれ出場することが決まっている。
特にガンバはバンコク・ユナイテッド(タイ)とジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)の勝者と、2月7日にホームで対戦する。全体の始動は21日で、早急なチーム作りが必要になってくる。
加えて、2017シーズンのACLでのJクラブの成績は、今後のACLにおける出場枠を日本が現状のままでキープしていくうえで、極めて重要なポイントを占めることも明らかになった。
AFC(アジアサッカー連盟)は12月1日に開催した理事会で、2017、2018シーズンにおけるACLの各国出場枠を決定。日本はこれまで通り「3+1」となり、前述の出場チームが出そろった。
ここでいう「3」とはグループステージ参加枠、「1」とはプレーオフステージ参加枠をそれぞれ意味する。日本は韓国、UAE(アラブ首長国連邦)、サウジアラビア、イランと並んで最多となる「3」を確保した。
出場枠は各国代表チームとACLに出場したクラブの成績をポイント化して、合算したものの多寡で決まる。今回の決定は2013シーズンから2016シーズンまで、合計4年間の成績が対象となった。
詳しい算出方法は省くが、合算ポイントには代表チームの成績が30パーセント、ACL出場クラブの成績が70パーセント反映される仕組みになっている。この割合が大きく変わることもAFC理事会で決まった。
2019、2020シーズンにおけるACL出場枠は、代表チームが10パーセントに対してACLの成績が90パーセントに変更。続く2021、2022シーズンにおいては後者が100パーセント反映される方式になった。