ハリー・ケインやデル・アリらにも中国からオファー?【写真:Getty Images】
移籍市場で猛威を振るう中国スーパーリーグのクラブは、プレミアリーグでこれからキャリアの全盛期を迎えることが期待されるようなトップスターまでも奪い去っていく可能性があるのだという。7日付の英紙『デイリー・メール』が伝えている。
豊富な資金を武器として、過去数年間にも数々のスター選手を欧州や南米から引き抜いてきた中国だが、この冬もその勢いはとどまることをしらない。プレミアリーグからもすでに、チェルシーに所属していたMFオスカルやMFジョン・オビ・ミケルの中国行きが決定している。
だが、中国移籍が決定した他の選手らも含めて、オファーに応じた選手たちはいずれも本当の意味で第一線で活躍していたトップスターだとまでは言えないかもしれない。オスカルやミケルはチェルシーで出場機会を失っていたし、FWカルロス・テベスも32歳という年齢だ。
しかし今後は、今まさにトップレベルで活躍している若い選手たちまでもが中国のターゲットとなる可能性もあるという。『デイリー・メール』は、トッテナムのMFデル・アリやFWハリー・ケイン、エバートンのMFロス・バークリー、リバプールのFWダニエル・スタリッジという選手たちへのオファーが準備されていると伝えた。
これらの選手たちに準備されているのは、週給80万ポンド(約1億1500万円)という破格の条件だという。テベスの報酬額として伝えられる週給61万5000ポンド(約8800万円)をさらに大きく上回り、サッカー界の世界最高額となる数字だ。
中国による“爆買い“の脅威に対しては、元バルセロナのMFシャビも「これはまだ始まりにすぎない」「ヨーロッパは唯一の世界最高の舞台ではなくなるだろう」と警戒心を示している。プレミアリーグのトップスターたちも引き抜かれるとすれば、その懸念はいよいよ現実のものとなってくるかもしれない。
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