横浜F・マリノスを去る中村俊輔【写真:Getty Images】
横浜F・マリノスに所属していた元日本代表MF中村俊輔は、ジュビロ磐田へ完全移籍することが決定し、8日に両クラブから発表が行われた。
横浜FMはオフィシャルサイト上に声明を掲載し、中村の慰留に努めていたが合意に至らなかったことを明かしている。「現役生活を最後までF・マリノスで送り、その後も中村選手との関係を継続していきたいという思いと共に話し合いを重ねてまいりました」とのこと。だが最終的には本人の意志を尊重し、移籍の決断を受け入れたとのことだ。
中村は1997年に桐光学園高校から横浜マリノス(現横浜F・マリノス)に加入してプロデビュー。2002年には欧州へ渡り、イタリア、スコットランド、スペインで計7年半を過ごしたが、2010年に国内復帰する際には再び横浜FM入りを選んだ。計13シーズンにわたり、国内では横浜FM一筋でプレーしてきたが、来季は初めて他のJクラブのユニフォームを着ることになる。
「この決定は、横浜F・マリノスに関わるすべての皆さま、そしてなによりもファン・サポーターの皆さまにとって非常に残念なことであり、多大なるご心配と不安をおかけすることになります」とクラブは述べている。それでも、中村の「多大なる貢献に深く敬意を表すると共に、これからのサッカー人生が実り多きものとなることを願ってやみません」とクラブの功労者に向けて今後の活躍を祈った。
中村は横浜FMでJリーグ通算338試合に出場して68得点。ルーキーイヤーにJリーグ優秀新人賞を受賞したのに続いて、2000年と2013年の2度Jリーグの年間最優秀選手に選ばれた。横浜ではJ1ステージ優勝1回、ナビスコカップ(現ルヴァンカップ)優勝1回、天皇杯優勝1回のタイトルを獲得している。
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