スポルチ・レシフェに所属するFWトゥーリオ・デ・メロ【写真:Getty Images】
先月に起きた飛行機事故で多くの選手を失ったブラジル1部シャペコエンセは、ブラジル1部スポルチ・レシフェからブラジル人FWトゥーリオ・デ・メロをレンタルで獲得する見通しのようだ。29日付のブラジルメディア『UOL』などが伝えている。
先月末、コパ・スダメリカーナ決勝1stレグに挑む予定だったシャペコエンセの選手たちを乗せた飛行機がコロンビアで墜落。この事故により、奇跡的に生還することができた選手3名を含む計6名を除き、選手19名を含む乗客乗員71名が帰らぬ人となった。
この悲劇を受け、ブラジル国内外のクラブから選手の無償レンタルの申し出が集まる中、シャペコエンセはコパ・リベルタドーレス、並びにスダメリカーナにも出場することが決定している来年に向けてクラブの再建を開始している。
そこでクラブは、昨年に在籍したデ・メロをレンタルで再び獲得するつもりでいるという。同選手は、飛行機事故で亡くなったクラブ幹部であるカドゥ氏やマウリーニョ氏が獲得を望んでいた選手だとされているようだ。
そのデ・メロは、「僕にたくさんの喜びをくれたこのチームから離れはしないし、もう2度と死なせない」と述べると、「悲劇が起きた後にユニフォームを送った。ただ撲に元に戻せるだけの力があるかどうかは分からないけどね」と、仏紙『レキップ』でシャペコエンセへの思いを語っている。
デ・メロは、フランスやイタリアやスペインでプレーし、欧州で10年以上プレーした経験を持つ。昨年には、短期間ながらシャペコエンセで17試合に出場して6得点1アシストをマーク。そして昨季にスポルチに加入している。
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