チャンピオンズリーグの組み合わせ抽選【写真:Getty Images】
レアル・マドリーとバルセロナの近年のチャンピオンズリーグ(CL)における抽選結果には、何らかの形で“作為“が加えられている可能性が高い? 22日付のスペイン紙『バングアルディア』が、確率論に基づいて論じた。
現地時間の12日には今季CLの決勝トーナメント1回戦の組み合わせ抽選が行われた。ともにベスト16進出を果たしているスペインの“2強“は、マドリーがナポリと、バルセロナがパリ・サンジェルマン(PSG)とそれぞれ対戦することが決まっている。
抽選は、ポットに入れられた複数のボールの中から抽選者が無作為にひとつを抜き出す形で行われる。同国対決やグループステージで同組だったチーム同士の対戦を避けることを除けば、対戦の可能性がある各チームの中でどこを引き当てるかは均等な確率となっているはずだ。
だが、バルセロナに本社を置く『バングアルディア』は、過去3年間の抽選では特にマドリーにとって有利な対戦カードが続いており、“偶然“で起こったと考えるにはあまりにも低確率な抽選結果が実現していると論じている。
今回の抽選では、バルサとマドリーはそれぞれ5つのチームと対戦する可能性があった。その中から、バルサが“強敵“とみなされる2チーム(PSGまたはバイエルン・ミュンヘン)を引き当てる可能性は40%、マドリーが“楽“だとみなされる2チーム(ナポリまたはレスター・シティ)を引き当てる可能性も40%、両方が同時に起こる可能性は16%だという計算だ。
さらに昨シーズンには、マドリーは準決勝で対戦する可能性のあった3チームのうち最も楽だとされるマンチェスター・シティを引き当て、準々決勝(ヴォルフスブルク戦)やベスト16(ローマ戦)も同様と主張。その前年の2014/15シーズンも含めると「4410分の1」の確率でしか起こり得ないような抽選結果となっており、科学的見地に基づけば「作為の兆候が強い」という結論に至るとされている。
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