セナド・ルリッチ【写真:Getty Images】
イタリアサッカー連盟(FIGC)は現地時間22日、ラツィオのDFセナド・ルリッチに20日間の出場停止処分と1万ユーロ(約120万円)の罰金を科すことを発表した。
問題行為があったのは、今月4日に行われたローマとダービーマッチだ。試合後にルリッチは相手DFアントニオ・リュディガーが「2年前までシュトゥットガルトでベルトと靴下を売っていた」と発言。これが人種差別的ではないかと論争になっていた。
その後、ルリッチは「白人も靴下を売っている」と話して人種差別的な意図を否定していたが、FIGCは「攻撃的な発言だった」として処分を科すことにしている。
ただし、「人種差別」と認定することはなく、FIGCとしては処分の決定に苦慮したようだ。20日間の出場停止ではあるものの、ウィンターブレークがあるため、実際に出場できないのは年明けのクロトーネ戦1試合のみ。伊メディアは、この処分がFIGC、クラブ、選手の妥協点をとったという見方をしている。
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