エスパニョールのキケ・サンチェス・フローレス監督【写真:Getty Images】
エスパニョールのキケ・サンチェス・フローレス監督は、ダービーマッチで対戦したバルセロナのFWリオネル・メッシを称賛したことで一部サポーターからの不興を買い、謝罪を強いられることになった。クラブ公式サイトが現地時間21日の会見でのコメントを伝えている。
エスパニョールは現地時間18日に行われたリーガエスパニョーラ第16節の試合でバルサと対戦。メッシは圧巻のプレーでチームの2得点をお膳立てし、最後は自らもゴールを決めて4-1の快勝の立役者となった。
歴代最高のサッカー選手のひとりという評価にふさわしい活躍をまたしても見せたメッシに対し、敵将も脱帽するしかなかった。フローレス監督は試合後にメッシに近寄って抱擁を交わし、その後の会見では「彼は望むなら毎試合でもハットトリックを決められる唯一の選手だ」と絶賛。メッシに頼んで息子のためにユニフォームを貰ったことも明かしていた。
だが、ライバルチームのエースに対するこれらの言動を、一部のサポーターは快く思わなかったようだ。不適切だったとして批判の声が集まったことで、指揮官は会見で謝罪の言葉を述べることを余儀なくされた。
「ネガティブな流れを生み出すつもりは全くなかった。もし失望を覚えたファンがいたのであれば、心からの謝罪を行いたい。私は昨シーズンのプレミアリーグや、今季のここまでのリーグ戦での全ての相手に対して、チームやカテゴリの区別なく同じように行動してきた。我々のファンの感情を傷つけたのであれば何度でも許しを請いたい」とフローレス監督は話している。
過去にバレンシアやアトレティコ・マドリーなども率いたフローレス監督は、昨シーズンにはワトフォードを指揮し、今季からエスパニョール監督に就任。チームは開幕戦でセビージャに4-6の敗戦を喫するなど出遅れたが、バルサに敗れるまで9試合無敗と巻き返しを見せていた。
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