レアル・マドリーのジネディーヌ・ジダン監督【写真:Getty Images】
18日に行われたクラブ・ワールドカップ決勝で鹿島アントラーズを下し、レアル・マドリーは今年3つ目となるタイトルを獲得した。就任から1年にも満たないジネディーヌ・ジダン監督の残してきた結果に、スペインなどのメディアから称賛が寄せられている。
ジダン監督は今年1月に、解任されたラファエル・ベニテス前監督の後任としてマドリー指揮官に就任。それまでBチームにあたるレアル・マドリー・カスティージャを率いていたが、トップチームでの監督経験はなく、いきなり世界トップクラスの強豪を率いることには不安の声もあった。
それでも就任5ヶ月後にはチャンピオンズリーグ(CL)優勝のタイトルを獲得。リーガエスパニョーラでは最終的に1ポイント差で宿敵バルセロナに優勝を許したとはいえ、12連勝でシーズンを終えた。今夏にはUEFAスーパーカップのタイトルを獲得し、今回のクラブW杯で3つ目のタイトルとなる。
19日付のスペイン紙『アス』は、ジダン監督とジョゼ・モウリーニョ元監督を比較し、「モウリーニョが3年間で獲得したのと同じタイトルを11ヶ月で獲得」と現監督を称賛。『エル・パイス』も、「レアル・マドリーにおけるジダンの魔法のような1年」と題して2016年の戦いぶりを振り返っている。アメリカ『ESPNデポルテス』も「ジダンはその”天才性”をベンチに移した」として、選手時代の活躍に続いて監督としても成功を収めている同監督を称えた。
ジダン監督は就任から公式戦53試合を戦い、通算成績は40勝11分け2敗。4月のCLヴォルフスブルク戦以来負けておらず、クラブ新記録を更新した連続無敗記録を37試合にまで伸ばしている。
マドリーの年内の試合はクラブW杯決勝で終了。1月4日で就任からの1周年を迎えるジダン監督は、同7日のグラナダ戦で”2年目”の戦いをスタートさせる。
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