鹿島アントラーズの石井正忠監督【写真:Getty Images】
クラブW杯決勝が18日に開催され、延長戦の末に4-2で鹿島アントラーズを下したレアル・マドリーが優勝を飾った。鹿島の石井正忠監督は、試合後に選手を讃える一方で、敗戦と判定への悔しさをにじませている。
マドリーに先制を許しながらも一時は逆転に成功し、延長戦まで持ち込む戦いぶりを見せた鹿島。この戦いぶりに、石井監督は、「選手はあのマドリーに90分間、120分間真っ向から戦ってくれた」と選手の勇気と健闘を讃えている。
その一方で、敗戦への悔しさも述べた。「マドリーに対して本当に相手を苦しめたことはできたと思う」と満足感を示すも、「ちょっとしたポジショニングだったり、判断ミス、そういうところで失点してしまったので、本当に悔しい思いでいっぱい」と悔しさをにじませている。
また、石井監督は、後半終了間際に金崎夢生を倒したマドリーのDFセルヒオ・ラモスへの判定にも苦言を呈した。カウンターを仕掛けようとしていた金崎をラモスが倒した場面で、ジャニー・シカズウェ主審がもう1枚カードを出すような素振りを見せたが、それから思いとどまった。もしラモスに2枚目のカードが出されていれば、退場となって延長戦で数的優位となっていただけに、判定が試合に影響を及ぼした可能性があるとして、スペインメディアからも疑問の声が上がっている。
この判定について石井監督は、選手の勇気と比較し、「レフェリーの方が勇気を持てなかった場面が1つあったと思うが、そこも残念だ」と苦言を呈した。
そして、「来年はACLに優勝して、アジアの王者としてまたこの舞台に立ちたい」と語り、クラブW杯への連続出場に意欲を見せている。
(取材:河治良幸、文・構成:編集部)
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