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「息子はチームメートの命を救った」。墜落事故生存のGKの父親が語る

text by 編集部 photo by Getty Images

ジャクソン・フォルマン
シャペコエンセのジャクソン・フォルマン【写真:Getty Images】

 先月コロンビアで起きた飛行機墜落事故から奇跡的に救助されたシャペコエンセのGKジャクソン・フォルマンの父親は、息子がDFアラン・ルシェウの命を救ったという話を明かしている。16日付のブラジルメディア『グローボ』が伝えた。

 ブラジル1部のクラブであるシャペコエンセを乗せてコロンビアでの試合へ向かっていた飛行機は、現地時間11月28日の夜にメデジン近郊の山間部に墜落し、搭乗していた77名中71名が犠牲となった。辛うじて命を取りとめたのは3名の選手を含む6名だけだった。

 父親によれば、フォルマンは機内でアランに対して自分の隣の席に座るように促し、そのことがアランの命を救った可能性が高いとのことだ。フォルマンは機内の中央付近に座っており、アランは記者たちの座る機内後部へ行くことを望んだが、フォルマンから強く誘われて隣の空席に座ることに応じたという。

「アランに隣に座るように言ったと息子は話していた。2人は並んで座っていた。そうなるようになっていたんだ。神様が息子に呼びかけて、アランを呼ぶように仕向けた。だから2人は今も生きている」と父親は語っている。

 命は助かったフォルマンだが、事故での負傷により右足の切断を余儀なくされている。当初は左足も失う恐れがあるとみられていたが、その後の経過により両足の切断は免れた。

【了】

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