UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長【写真:Getty Images】
欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン会長は、当面はビデオアシスタントレフェリー(VARs)を試合に導入することは検討していないと話している。15日付のスペイン紙『マルカ』が伝えた。
現在日本で開催中のクラブ・ワールドカップでは、国際サッカー連盟(FIFA)の主催大会では初めてとなるVARsの導入試験が行われている。審判団が正確な判定を下す助けとなることが期待されているものの、15日の準決勝では混乱を生んだとして選手らから疑問の声も上がっていた。
ビデオ判定の試験導入は今年1月に国際サッカー評議会(IFAB)により認可され、これまで代表チームの国際親善試合やイタリアのセリエAなどでもテストが行われてきたが、UEFAでは現時点で具体的な導入の見通しはないようだ。
「私やUEFAとしては、今のところはテストでしかないと考えている。あまり明確なことではないし、我々がいつ使用するかは分からない。これからどうなっていくかを見てみよう。だが、我々には使用のプランはない」とチェフェリン会長は、EURO2020の会場のひとつとなるスペインのビルバオを訪れた際にコメントしている。
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