解任されたクラウス・アロフス元SD【写真:Getty Images】
ヴォルフスブルクは12日、4年間スポーツディレクター(SD)を務めていたクラウス・アロフス氏を解任したことを発表した。その理由は、選手をベンチから侮辱していたからだという。14日付の独紙『ビルト』が報じている。
アロフス氏は、2012年にヴォルフスブルクのSDに就任。すると、2014-15年シーズンにはDFBポカールとDFLスーパーカップの国内2冠を達成し、リーグ戦をも2位で終える強力なチームを作り上げ、クラブ創設以来1度のリーグ優勝しかタイトルを獲得したことがなかったクラブに2つのタイトルをもたらした。
しかし、それからチームは下降の一途を辿り、現在は15位に低迷。アロフス氏は、ここ2年の夏季移籍市場で約1億2000万ユーロ(約148億円)もの大金を費やす補強を行ったにもかかわらず、このような状況を招いたとしてその責任を取らされたとみられている。しかし、同氏の問題のある態度も解任された理由の一つだと考えられているようだ。
毎回ベンチから試合を見ていたアロフス氏は、そこで何度も腹を立てていたという。その上、時には失点やパスミスをする選手たちに向けて侮辱的な発言も浴びせていたようだ。
これにより選手との関係が悪化。そして、特にクラブがアロフス氏のこの態度は容認できないものだと判断したとされ、同氏を解任する決断に至ったとみられている。
昨季には、チャンピオンズリーグ準々決勝でレアル・マドリーを追い詰めたヴォルフスブルク。しかし、アロフス氏が作り上げた強力なチームが自身の手によって壊されてしまったために、今ではもう全く別のチームへと変わってしまったようだ。
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