シャペコエンセのエンブレム【写真:Getty Images】
ブラジル1部シャペコエンセのサンドロ・パッラオロ会長が飛行機墜落事故の犠牲となったことで代行を務めることになったイバン・トッツォ副会長は、ブラジルの他クラブから提案された“降格免除案”を拒否する意向であることを明らかにした。9日付のブラジル紙『フォルハ・デ・サンパウロ』が報じている。
シャペコエンセは、先日コロンビアで起きた飛行機墜落事故により19名の選手、そして監督や会長を含む24名のチーム関係者を失うことになった。この事故を受け、チームの再建に手を貸そうとブラジル国内外のクラブから選手の無償レンタルなどの申し出が集まり、ブラジル国内では他クラブから今後3年間の降格を免除するという案が提案されている。
しかしトッツォ副会長は、降格を免除するという案を受け入れるつもりはないようだ。「スポーツの戦いはフィールドにのみ目が向けられるものだ。それゆえこの提案は受け入れられない」と、提案を拒否する意向であることを明かしている。
「競争することなくリーグに残留することはモラル的に適切なことではない。これは傲慢なのではなく、ただ単にこのような親切をしてもらう必要性はないという意味だ。負ければ降格し、勝てば残留しよう。順位はピッチで勝ち取るものだ」
その一方で、選手の無償レンタル案には賛成していることを明かした。
「我々に必要なのは経済的な支援なんだ。これから選手リストを分析するつもりだが、このようなサポートをしてもらいブラジルサッカー連盟やクラブには感謝している」
シャペコエンセは9日、新指揮官としてヴァグネル・マンシーニ氏を招聘したことを公式サイトで発表している。
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