ファジアーノ岡山を退団する岩政大樹【写真:Getty Images】
J2のファジアーノ岡山は8日、元日本代表DF岩政大樹との契約を更新せず、同選手が来シーズンは岡山でプレーしないことを発表した。
岩政は2015年に加入した岡山でキャプテンを務め、守備の要として活躍。精神的支柱としてもチームを牽引し、今季はレギュラーシーズン6位でチームをJ1昇格プレーオフに導いたが、決勝でセレッソ大阪に敗れて昇格はならなかった。
クラブから行われた退団発表について、岩政は自身のブログでもコメントしている。今年岡山をJ1昇格へと導き、来年1年間J1で戦って引退することが「岡山に来てからの私の夢でした。そのためにサッカー人生を賭けてきました」と岩政は語る。だが決勝に敗れたことで「私のサッカー人生設計は全くの白紙になりました」と落胆を表現している。
J1昇格を逃し、今後のことについてクラブと話をする中で、「来シーズンの足並みが少し揃わない感触があった」ことが退団の決断に繋がったという。自身とクラブの将来のため、「結論を先に伸ばすことはお互いにデメリットが大きい」という考えから早期の決断に至ったとのことだ。
今後の去就に関してはまだ気持ちが固まっていない様子で、「引退に関してはまだ決断しておりません」と述べ、「選手としての道ももう少し模索してみます」と現役続行の可能性を示唆している。
2004年に入団した鹿島アントラーズでJリーグにデビューした岩政は、10年間過ごしたクラブを2013年に退団。タイでのプレーを経て、2015年に岡山に加入した。日本代表でも8試合の出場歴がある。
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