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香川真司 8年前

ドルト、レアル本拠地で見せた“王者の風格”。トゥヘルが導いた「CL首位通過」の持つ意味

ドルトムントは現地時間7日、チャンピオンズリーグ(CL)グループステージ最終節でレアル・マドリーと対戦し、2-2で引き分けた。これにより、ドルトムントは昨季のCL王者を抑えてグループ首位で決勝トーナメントへと駒を進めている。今季開幕前には多くの主力流出が退団し、いまもなおチーム作りの段階にあるが、トーマス・トゥヘル監督はリーグ戦と並行しながらCLでも結果を出すことができた。(取材・文:本田千尋【マドリード】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

ドルトムント、敵地でレアルとドロー。グループ首位でGS突破

ドルトムント
ドルトムントはレアル・マドリーアウェイで引き分けて首位通過を果たした【写真:Getty Images】

 サンチャゴ・ベルナベウの風格を奪った。2016年12月8日の欧州チャンピオンズリーグ(CL)グループF最終戦、ボルシア・ドルトムントはアウェイでレアル・マドリーと戦う。

 丁寧にボールを繋ぎ、ポゼッションを高めてレアルに挑んだドルトムント。しかしいくらボールを回しても、決定機に至ることはなかった。苦しい展開。するとレアルに効率良くチャンスをモノにされてしまう。シンプルな崩しから、28分、53分とベンゼマに2点を奪われる。

 しかし3日にクラシコを戦って、フィジカル面でのダメージは色濃かったようだ。次第にレアル守備陣の足が重くなる。60分にオーバメヤンが1点を返して、そして88分にはカウンターからロイスが同点に持ち込んだが、2人のスプリント、スピードに最終ラインは対応できなかった。

 前半のドルトムントのボール回しもまた、ボディブローのように効いていたのかもしれない。レアルの監督ジネディーヌ・ジダンは「後半に我々は少しインテンシティを失ったようだ」と振り返る。3点目を決めるチャンスも、レアルは何度も逃した。

 レアルを相手に2-2のドローに終えたことで、ドルトムントはグループFを首位での通過を決めた。レアルを2位に抑えて、6戦4勝2分で無敗の首位通過。堂々たる戦績だ。

 ここで特筆すべきは、ドルトムントのトーマス・トゥヘル監督がチームを率いてCLに挑むのは、今季が初めてのことである、ということだろう。

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