ドルトムント、敵地でレアルとドロー。グループ首位でGS突破
サンチャゴ・ベルナベウの風格を奪った。2016年12月8日の欧州チャンピオンズリーグ(CL)グループF最終戦、ボルシア・ドルトムントはアウェイでレアル・マドリーと戦う。
丁寧にボールを繋ぎ、ポゼッションを高めてレアルに挑んだドルトムント。しかしいくらボールを回しても、決定機に至ることはなかった。苦しい展開。するとレアルに効率良くチャンスをモノにされてしまう。シンプルな崩しから、28分、53分とベンゼマに2点を奪われる。
しかし3日にクラシコを戦って、フィジカル面でのダメージは色濃かったようだ。次第にレアル守備陣の足が重くなる。60分にオーバメヤンが1点を返して、そして88分にはカウンターからロイスが同点に持ち込んだが、2人のスプリント、スピードに最終ラインは対応できなかった。
前半のドルトムントのボール回しもまた、ボディブローのように効いていたのかもしれない。レアルの監督ジネディーヌ・ジダンは「後半に我々は少しインテンシティを失ったようだ」と振り返る。3点目を決めるチャンスも、レアルは何度も逃した。
レアルを相手に2-2のドローに終えたことで、ドルトムントはグループFを首位での通過を決めた。レアルを2位に抑えて、6戦4勝2分で無敗の首位通過。堂々たる戦績だ。
ここで特筆すべきは、ドルトムントのトーマス・トゥヘル監督がチームを率いてCLに挑むのは、今季が初めてのことである、ということだろう。