変わらない「ブンデスの中位」クラスという本質
ドルトムントのトーマス・トゥヘル監督【写真:Getty Images】
上位に食い込めるか。2016年12月3日のブンデスリーガ第13節、ボルシア・ドルトムントはホームでボルシア・メンヘングラッドバッハと戦う。
前節アイントラハト・フランクフルトに1-2で敗れ、試合後の会見でのトーマス・トゥヘル監督のチーム批判が波紋を呼んだドルトムント。トゥヘルはチームのパフォーマンスを「技術、メンタル、意欲、全てが不十分だった」と断罪した。
思い起こされるのは、ちょうど一ヶ月前、11月5日の対ハンブルガーSV戦の試合後に酒井高徳が「僕の知っているここ数年のドルトムントの中では、これだったらブンデスの中位とそんなに変わらない」と語ったことだ。
酒井は目の前のドルトムントに、これまで対戦した時のような脅威を感じなかった。結果は2-5での大敗だったが、HSVの自滅と言ってもよく、オーバメヤンという個にやられた。酒井はそう振り返った。
確かに19日のバイエルン戦は1-0で会心の勝利を収め、22日のCLレギア・ワルシャワ戦は8-4と大勝した。しかし、バイエルン戦では特化した戦術がハマったこと、レギア戦は消化試合だったことを考えると、それは特殊な2連勝だったとも言える。そこでフランクフルト戦を踏まえれば、「ブンデスの中位」クラスという本質は、そのまま変わっていないのではないだろうか。