エイバルの乾貴士【写真:Getty Images】
現地時間25日に行われたリーガエスパニョーラ第13節のベティス戦で、エイバルのMF乾貴士はチームの勝利に大きく貢献する活躍を見せた。27日付のスペイン紙『マルカ』も日本人MFのプレーに賛辞を送っている。
エイバル戦で左ウイングとして先発起用された乾は積極的な仕掛けを繰り出し、17分にはDFクリスティアーノ・ピッチーニのファウルを誘ってFKを獲得。ピッチーニはレッドカードを受けて相手は10人となり、このFKからエイバルの先制点が生まれた。さらに23分には左サイドからのクロスでチームの2点目をアシスト。3-1の勝利に大きく貢献した。
暫定7位浮上と好調な戦いを見せているエイバルの中で、この日は「素晴らしい夜」を過ごした乾のプレーが特に印象的だったと『マルカ』は伝えている。「日本人選手は自分も楽しみ、観客も楽しませた。エイバルの選手として記憶にある中で最高の試合のひとつだった」と評した。
試合終盤に迎えた自らのゴールチャンスは相手GKのファインセーブに阻まれた乾だが、90分に交代を告げられたのは、ファンが乾を称賛する機会を与えたいというホセ・ルイス・メンディリバル監督の配慮によるものだったとみられている。「(本拠地)イプルーアは大音量の喝采で活躍を称え、観客席から名前をコールされた彼は笑顔で応えていた」と交代時の様子が記された。
今季序盤は出場機会を得られないことも多かった乾だが、これで5試合連続の先発出場と、確実にメンディリバル監督からの信頼を勝ち取っている。今後のエイバルは29日にコパ・デル・レイでスポルティング・ヒホンと対戦し、リーガ次節はアスレティック・ビルバオのホームに乗り込む。
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