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香川真司 8年前

ドルトに足らぬ創造性。香川、四度目のベンチ外が意味するもの

26日ドルトムントはアウェイでフランクフルトと対戦した。狙いを持ったフランクフルトの戦いに苦しめられたドルトムントは敗戦を喫してしまった。日本代表の香川真司はベンチ外となったが、トーマス・トゥヘル監督は「プランに完全に入っている」と語っており、決して戦力外ということではなくローテーションの意味合いが強いものだったようだ。次節に向けてコンディションを整えたい。(取材・文:本田千尋【フランクフルト】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「自分たちのやり方」がはっきりしているフランクフルト

長谷部誠
フランクフルトの長谷部誠【写真:Getty Images】

 4度目の“ベンチ外”となった。2016年11月26日のブンデスリーガ第12節、ボルシア・ドルトムントはアウェイでアイントラハト・フランクフルトと戦った。

 長谷部誠がリベロに入ってから、ここ4試合で負けなしの2失点。フランクフルトの堅守にドルトムントは苦しんだ。守備時には[5-4-1]のブロックを形成。攻撃時には右WBのチャンドラーを活かすなど、カウンターを仕掛ける。長谷部は「自分たちのやり方っていうのは、はっきりしている」と言う。

「守備面でかなりチームとしてしっかりやっているので、失点が少ないですけど、攻撃の部分でもカウンター狙いっていうのはある」

 [4-1-2-3]でドルトムントはボールを回し続けたが、連動した崩しで脅威を与えることはできなかった。前半はフランクフルトのプラン通りに進んだ。そして後半開始早々の46分。フランクフルトにショートカウンターを仕掛けられる。ファビアンが右サイドを走るチャンドラーにスルーパス。チャンドラーの折り返しを、フスツィにダイレクトで決められてしまう。

 58分にトゥヘル監督はローデ、デンベレ、ロイスの三選手を同時投入。奇策に出る。そして77分にデンベレが個の力で右サイドを突破。ゴール前に入れたクロスを、オーバメヤンがヘディングで決めたところまでは、奇策も功を奏した。しかし2分後、すぐに勝ち越されてしまう。

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