アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督【写真:Getty Images】
アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督は近年の若手選手への指導について疑問を持っているようだ。26日、英紙『ガーディアン』が報じている。
「近年のユースチームでの指導に多くの疑問がある」というヴェンゲル監督。「あまりにも早く普通の社会生活から隔離されてしまう」と述べ、ユース年代の選手が他のスポーツから隔離され、若いうちからプレッシャーにさらされている現状を嘆いている。
実際にヴェンゲル監督はティエリ・アンリやセスク・ファブレガスなど若手選手にチャンスを与えトッププレーヤーに育て上げた。若手選手が激しい試合にいきなり起用することは否定的のようだ。
ヴェンゲル監督は「16歳で普通に学校に行き、放課後に練習するよりも毎日サッカーをプロとして行うことがいいこととは思わない」「我々はフランスで1部から4部で12パーセントの人がサッカーで生計を立てていることを知っている。それは88パーセントがプロサッカー選手としての未来がないことを意味している」とも語っている。
「システム全体に疑問がある。常にビッグクラブでプレーすることがベストとは限らない」とヴェンゲル監督が述べるように、ユース年代選手の育成や移籍システムは改善すべき時代に入っているのかもしれない。
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