リバプールのユルゲン・クロップ監督【写真:Getty Images】
リバプールのユルゲン・クロップ監督は、イングランド代表での“泥酔事件“を起こしたマンチェスター・ユナイテッドのFWウェイン・ルーニーを擁護する中で、自身の珍エピソードを明かしている。17日付の英紙『リバプール・エコー』が伝えた。
ルーニーは、イングランド代表の宿泊していたホテルで泥酔して醜態を晒していたことが報じられてしまった。代表キャプテンにふさわしくない行動だとして批判も集まる一方で、クロップ監督は「我々だって人間だ。時には結婚式や誕生日に招待される」と理解を示し、ルーニーを擁護している。
ルーニーは代表チームの公式ジャージを着たまま乾杯し続けていたと報じられているが、公の場でお酒を楽しみたいのであれば、正体を隠すよう努めることも重要だとクロップ監督は自身の体験を通して語った。かつて母国ドイツでマインツを率いていた際のエピソードだという。
「私にもそういう話があった。勝ち点11でブンデスリーガ最下位に沈んでいた時のことだ」とクロップ監督は語る。「クリスマス休暇を迎えて、友人たちから町中でのパーティーに誘われた。あまり良い気分ではなかったが、少し助けてもらうことも必要だったので外出したんだ」
リーグ最下位チームの監督が楽しく飲んでいるところを見つけられれば、何かと騒がれることになってしまうかもしれない。そこでクロップ監督は一計を案じたようだ。「誰も私だとは分からなかったよ。サンタクロースのマスクをつけていたからね」
だが結局、正体を隠し通すことはできなかったのだという。「ある時点で少し飲みすぎてしまい、マスクを上げると写真を撮られた。翌日には(ドイツ紙)ビルトが、『18位のクロップが楽しく騒ぐ』と伝えたよ」とクロップ監督は続けている。
「そういうことはあるものだし、進んでいくしかない」とリバプール指揮官は締めくくった。ルーニーも、起こってしまったことは忘れてプレーに専念していくしかないだろう。
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