レナト・ガウショ監督と娘のカロリーナさん【写真:Getty Images】
監督の娘が父親とともにベンチに座り、ピッチ上でチームの勝利を祝ったことが違反にあたるとして、ブラジルの名門グレミオに処分が下された。16日付のブラジルメディア『UOL』などが伝えている。
グレミオは今月2日に行われたコパ・ド・ブラジル(ブラジルカップ)準決勝セカンドレグでクルゼイロと対戦。ホームゲームを0-0のドローで終え、2試合合計スコア2-0で決勝進出を果たした。
だがこの試合で、レナト・ガウショ監督の娘であるカロリーナ・ポルタルッピさんがピッチ内に“侵入“したことが問題視されてしまった。22歳の学生でモデルもしているというカロリーナさんは試合の終盤に父親とともにベンチに座り、終了後にはピッチに出て勝利を祝ったという。
ブラジルのブラジルスポーツ高等裁判所(STJD)はこれが違反にあたるとして、グレミオに対し3万レアル(約98万円)の罰金処分に加え、ホームでの開催が予定されていた決勝セカンドレグを本拠地以外で戦わなければならないという処分を言い渡した。「父親から娘への愛情を裁くわけではないが、許可されていない行為だ」と理由が述べられている。
決勝でアトレチコ・ミネイロと対戦するグレミオは、今月23日にアウェイでのファーストレグ、30日にセカンドレグを予定している。ホームでの開催禁止という処分に対しては異議申し立てを行う意向を示している。一方、カロリーナさんに対してはSNS上でサポーターからの非難が集まる一方で、処分が厳しすぎるとして擁護する声もあるという。
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