原口元気【写真:Getty Images】
日本代表は14日、ロシアW杯アジア最終予選のサウジアラビア代表戦に向け、埼玉県内で前日練習を行った。
「あまり喋りたくはない」
「何も言えない」
大一番を前にした原口元気は、終始慎重な姿勢を崩さなかった。
自身の突破力や推進力について問われた際も「戦術的なことはあんまり」と話した。それでも「自分の気持ちはやっぱり出して。勝つことによって全てがポジティブな風に変わっていくと思う。それくらい大事な一戦」とサウジアラビア戦の重要性を口にした。
今予選では貴重なゴールをいくつも奪い、ハリルジャパンで急激に存在感を強めている。ショートカウンターではそのスピードを活かし、クロスに対してボックス内に侵入する動きも見せる。だが、原口は「結果的に(ゴールに)入ればいいし、勝てばいい。変な話、僕が取らなくても勝ちたい」とチームの勝利を優先した。
11日のオマーン戦では大迫勇也が2得点と結果を残した。このストライカーについて「やっぱり誰よりも収まる選手だと思う。彼に入った後の飛び出しは一番生きるかなと」と口にした直後、話しすぎてしまったと思ったのか「あまり言いたくないかな」と苦笑いを浮かべた。それくらい、サウジアラビア戦に向けて集中力を高めており、この段階で“余計なこと”は語りたくなかったのだろう。
誰がスタメンに名を連ねるかわからない部分が多いものの、今の原口のチームへの貢献度は高い。スタートからピッチに立つことになれば、勝利のために全力を尽くすはずだ。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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