変化しつつあるハリルJの布陣。歴戦の勇士も立場は危うく
ゆっくりとではあるが、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督における日本代表ベストイレブンの布陣は変化しつつあるようだ。
このチームで過去2大会のワールドカップを含むサイクルを過ごしてきた歴戦の勇士たちは、先発イレブンの座を保証されない状況にあることがますます明確となってきた。理由は不調によるものであったり、コンディションによるものであったり、その両方というケースもある。代わって新たな選手たちが、チームが成功を収める可能性のカギを握る存在として立場を固めつつある。
例えば長友佑都は最近5試合に先発していない。香川真司も、今でも重要な試合には先発する傾向が強いとはいえ、スタメンから外れることもある。岡崎慎司は昨年9月8日以来90分間フル出場した試合がない。さらには本田圭佑でさえも、もはや2年前のような不動の存在ではなく、金曜日の夜に行われたオマーン戦では4試合連続となる途中交代を告げられた。
一方では原口元気や、何より清武弘嗣が好調なパフォーマンスを見せ続けており、ハリルホジッチ監督には起用を続ける以外の選択肢はなくなっている。酒井宏樹と酒井高徳も両サイドバックのファーストチョイスの座を固めた様子だ。
カシマスタジアムに戻ってきた大迫勇也がゴール前での決定力を発揮したことも、岡崎の調子が良くなくとも、その穴を埋められる選手であることを示した。現在の岡崎が“サムライブルー”において好調ではないことは明白だ。ブルガリア代表を7-2で粉砕した7試合前の試合を最後に、岡崎の通算得点数は「49」のまま止まってしまっている。