「むしろこんなプレッシャーなら光栄だ」
――今、君はバロンドールの最有力候補の一人として、2013年を終えようとしている。それはありがたいプレッシャーなのか、それとも…
「なんの問題もないさ。その事で頭がいっぱいになって困るようなこともないし、むしろこんなプレッシャーなら光栄だ。発表が迫ってくるにつれて、より意識するようになってきてはいるけれど、肝心なのは、ピッチの上で好パフォーマンスを続けることであって、結局はそれが(受賞の)決め手になると考えている」
――たしかに、バロンドールの候補に挙がってから、君のパフォーマンスは冴えてきたように思える。
「それはもちろんあるだろうね。8月に欧州最優秀選手に選ばれたことでもさらにやる気を得た。周りも静かになって、ピッチの外での生活も落ち着きを取り戻したことで、より一層パフォーマンスが向上して、決定的なプレーができるようになったからね」
――この賞を得ることは、君にとって、これまでの尽力に対する報償のようなもの? それとも、自分の実力を認知させるものだろうか?
「すべてだよ。自分に対する評価でもあるし、これまでしてきた努力への報いでもある。ピッチの上だけでなく外でも、毎日の暮らしの中で、俺はフットボーラーとしての努力を重ねてきた。もちろん、賞をもらったとしても、そこでおしまいってわけじゃない。これからも、ずっと続けていきたいと思っている」
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