岡崎慎司【写真:田中伸弥】
日本代表は13日、W杯アジア最終予選のサウジアラビア戦(15日)に向けて練習を行った。
オマーン戦はベンチスタートとなった岡崎慎司。ハリルジャパンのストライカーはサウジアラビア戦を「今年最後の試合で前半戦の大一番」と位置づける。
苦しい戦いが続く今予選だが、現在の状況は「自分たちで蒔いた種」と言う。
「UAE戦で負けて、それをちょっとずつ取り返してきて、ここでやっと振り出しに戻るかという試合かなと思う。何が何でも勝ちたい」
自然とチームの士気も高まっているようで、「誰でもない自分たちがW杯に行きたいわけで、W杯で結果を残したいという思いがある。ここでやっぱり勝ちたいし、勝って来年にいい勢いでいきたい」と意気込んだ。
サウジアラビアはグループ1位ということもあり「たぶん余裕を持ってくると思う」と岡崎。さらに「守り切って勝てる、引き分け狙いでも来られるし、有利なのは間違いなく向こう」と続けた。
ストライカーはゴールを奪ってナンボだが、仕事はそれだけではない。岡崎は「中盤が五分五分になった時、いいボールが入ってこない時に降りてきてチームを助けて、なおかつ自分が取れるチャンスを作るっていうのも1つの手段だと思う」と語る。
背番号9はライバル国との力関係についても言及する。
「タッチ数が少なくてもゴールが取れちゃえばいいっていうのは、極端に言ったらそうだと思う。でも日本代表が圧倒的に勝つというのは、なかなかもう難しいっていうのは気づいた点というか」
特に最終予選は拮抗した試合が多く、圧倒することはできないだろう。その中でどのようにプレーし、そしてゴールを決めるか。岡崎にとってサウジアラビア戦は真価の問われる一戦となりそうだ。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
【了】