J1自動昇格を争う札幌、清水、松本【写真:Getty Images】
明治安田生命J2リーグの第41節が12日に各地で開催されたが、1試合を残して来季J1への昇格を決めるチームは現れなかった。20日に行われる最終節で、昇格する2チームが決定することになる。
首位に立つ北海道コンサドーレ札幌、2位の松本山雅FCは第41節の結果次第で昇格を決められる可能性もあったが、3位清水エスパルスが勝利を収めたことで決定はならず。5月以来首位を走り続けてきた札幌は松本と清水に3ポイントの差をつけているが、最終節に敗れれば自動昇格を逃す可能性もある。
ホームでの最終節で残留争い中のツエーゲン金沢と対戦する札幌は、引き分け以上なら他の2チームの結果にかかわらずJ1昇格とJ2優勝を決めることができる。金沢に敗れたとしても、清水と松本の少なくともどちらか一方が引き分け以下なら札幌は2位以内を確保。札幌が敗れて他2チームが勝利し、3チームが勝ち点で並んだ場合のみ、札幌が3位に転落する可能性が出てくる。
清水は得失点差プラス47で札幌(プラス32)を大きく上回っており、勝ち点で並んだ場合には順位で上回ることが確実。一方、松本はプラス29で札幌との差は3点。総得点で札幌が6点上回っていることも考慮すると、その差がひっくり返るためには札幌が2点差で敗れて松本が2点差勝利、あるいは1点差と3点差という結果が必要になりそうだ。札幌が自動昇格を逃す可能性は大きくはないと言えるかもしれないが、最後まで何が起こるかは分からない。
3チームが勝ち点で並ぶケースを除けば、勝ち点81で並ぶ清水と松本が1枠を争うという図式となる。最終節でどちらか一方が勝利を収めてもう一方が引き分け以下、あるいは一方が引き分けでもう一方が敗戦なら、結果で上回った側のチームが昇格。最終節で同じ結果を出して勝ち点で並んだとすれば、得失点差で大きく上回る清水が昇格となることがほぼ確実だ。
プレーオフ圏内の6位以内を巡る順位争いでは、セレッソ大阪の最終順位が4位で確定。5位京都サンガはプレーオフ出場を確定させてはいるが、2ポイント差の6位ファジアーノ岡山に抜かれて6位に後退する可能性は残されている。岡山は5位浮上の可能性を残す一方で、2ポイント差の7位町田ゼルビアに抜かれてプレーオフ出場を逃す可能性もある。
全会場同時開催となる20日の最終節の開催予定は以下の通り。
14:00 札幌 vs 金沢(札幌ド)
14:00 山形 vs 北九州(NDスタ)
14:00 水戸 vs 山口(Ksスタ)
14:00 松本 vs 横浜FC(松本)
14:00 岐阜 vs 東京V(長良川)
14:00 C大阪 vs 熊本(金鳥スタ)
14:00 岡山 vs 群馬(Cスタ)
14:00 讃岐 vs 千葉(ピカスタ)
14:00 徳島 vs 清水(鳴門大塚)
14:00 愛媛 vs 町田(ニンスタ)
14:00 長崎 vs 京都(トラスタ)
【了】