明治安田生命J2リーグの第41節が12日に各地で開催された。首位の北海道コンサドーレ札幌はジェフユナイテッド千葉にアウェイで勝利を収めたが、今節での昇格決定はならなかった。

　今節の結果次第で2012年以来のJ1復帰が決まる可能性があった札幌は、13時キックオフの試合で千葉と対戦。前半に先制点を許したが、71分にFW都倉賢のゴールで同点に追いつくと、後半アディショナルタイムにFW内村圭宏が劇的な逆転ゴールを奪取。勝ち点3を加え、念願のJ1昇格に大きく前進した。

　15時キックオフの試合で3位清水エスパルスが勝てなければ札幌の昇格が決定する状況となったが、ファジアーノ岡山と対戦した清水は16分に相手オウンゴールで先制。34分には得点ランク首位を快走するFWチョン・テセが7試合連続となるゴールを記録してリードを広げた。後半には1点を返されたがそのまま2-1で勝利を収め、札幌の今節での昇格決定を阻んだ。

　前節終了時点で首位札幌と勝ち点で並んでいた2位松本山雅FCはアウェイで町田ゼルビアと対戦したが、前半のうちに2点を奪われ、後半に1点を返すが1-2で敗れる結果に終わった。これにより、松本と勝ち点で並んだ清水が得失点差で2位に浮上して最終節を迎えることになった。

　清水、松本に勝ち点3の差をつけている札幌は、ホームでツエーゲン金沢と対戦する20日の最終節で引き分け以上ならJ2優勝とJ1昇格が決まる。最下位に沈んでいる金沢にとっても、J2残留のために絶対に負けられない一戦となる。札幌が金沢に敗れたとしても、清水と松本の少なくともどちらか一方が勝てなければ札幌は2位以内を確保できる。

　清水はアウェイで徳島ヴォルティスと、松本はホームで横浜FCとそれぞれ最終節の試合を戦う。得失点差で大きくリードしている清水は、勝利を収めれば他の結果にかかわらず2位以内での昇格を決められる可能性が高い。松本は横浜FCに勝ったとしても、2位以内に入ることができるかどうかは札幌や清水の結果次第となる。

　J1昇格プレーオフ圏内を巡る争いでは、4位セレッソ大阪、5位京都サンガまでが前節までに6位以内を確定させていた。6位の岡山は清水に敗れたことで7位町田と2ポイント差となり、6位以内を決めることはできなかった。6位浮上の可能性をわずかに残していた8位横浜FCはプレーオフ出場を逃すことが確定した。

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