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齋藤、得点奪えずも持ち味発揮「最後の仕掛けのところで何回も行けていた」

text by 編集部 photo by Shinya Tanaka

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齋藤学【写真:田中伸弥】

【日本 4-0 オマーン キリンチャレンジカップ】

 日本代表は11日、キリンチャレンジカップでオマーン代表と対戦し、4-0の快勝を収めた。

 約2年半ぶりに日本代表のピッチに立った齋藤学は、持ち味を随所に発揮した。

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督からは「ここは横浜じゃないからと(笑)。ずっと張っているだけじゃないぞ、ということはしつこく言われた」という。指揮官の言葉を実践するように、サイドに開いた時には鋭い仕掛けを見せ、それだけでなくボックス近辺に侵入する動きでチャンスに絡んだ。

「チームが違えばやることも変わってくるし、自分の受けるポジションも変わってくる。最後の仕掛けのところで何回も行けていた。抜き切るところまで行けなくても、少し仕掛けるだけで相手の動きが変わってくると思うので、そこは意識してやった。もうちょっとできる」

 ボールを持って前を向いた時のプレーが齋藤の武器だが、「サッカーはドリブルだけじゃない」と話す。そして、こう述べる。

「パスも選択肢の1つであるべきだし、自分でドリブルしていても、敵が3人も4人も来ていたら離すべき。その判断をしっかりすればいいと思う。代表チームとしての戦術の中で自分の生きる道を探すべきかなと」

 今回のオマーンは仮想サウジアラビアだったが、「俺としてはこのピッチで何を示すかが大事だったので、とにかくがむしゃらにやった」と本人は自身の結果にこだわっていた。ゴールを奪うことはできなかったが、「次ですね」と気持ちを切り替えていた。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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