香港で行われた女子EAFF E-1 Football Championship 2017予選第2ラウンドの試合で、グアムの抵抗を退けた台湾が最終スコア8-1で大会2勝目を飾った。

　大会初戦で開催国香港に5-0の勝利を収めていた台湾は、開始わずか2分で先制。リー・シウチンのシュートが弾かれたところをライ・リチンが押し込んだ。自分たちにもチャンスがあるという自信を強められるスタートだったはずだ。

　だがその10分後、反撃を繰り出したのはグアムの方だった。FWペイジ・サーバーが守備陣を振り切り、ペナルティーエリア外から完璧に狙い澄ましたシュートを突き刺す。チームにとって今大会初得点となるゴールを奪い、チームメイトたちは興奮に沸き立った。

　その後の数分間にも、サーバーが自身2点目のゴールに迫る。台湾のGKパン・ティンイは2本のセーブを強いられることになった。

　台湾がようやくリードを奪い返したのは29分。パオ・シンシュアンが左サイドから入れたクロスをリーがボレーで蹴り込んだ。

　続いて、10分も経たないうちに今度はパオが自らゴール。ス・シンユンからのパスを受け、ゴールネット左隅の低いコースへとボールを送り込んだ。

　その2分後にはパオがリン・ヤハンへとクロスを送り、フリーとなっていたリンが頭でゴール。さらにユ・シウチンのヘディングから、最後はライ・リチンがゴールを奪って前半を締めくくった。

　後半に入り、47分にはユのシュートをグアムのGKソフィア・ガリードがゴールに押し込んでしまう。その後は両チームともにほとんど決定的な形を生み出せなかったが、82分と85分にはリンが2点を加えてハットトリックを完成させた。いずれもゴール前の至近距離からの得点だった。

　台湾は2戦2勝。だが来年日本で開催される本大会へ進むためには、月曜日の試合で今予選の有力な突破候補である韓国を破るという大きな番狂わせが必要となる。

【了】