岡崎慎司【写真:Getty Images】
日本代表は10日、キリンチャレンジ杯・オマーン戦(11日)、ロシアW杯アジア最終予選・サウジアラビア戦(15日)に向け、茨城県内で練習を行った。
FW陣には大迫勇也、久保裕也といった面々が選出されている。彼らとの競争、共存に岡崎慎司は意欲を見せている。
「今までも1トップの形をやってきていて、ひとつのフォーメションだけではなかなか崩せないこともある。特に今入っているFW陣には2トップでやっている選手がほとんどだと思うんですけど、そういう意味では新たな形、2トップの可能性ももしかしたらあるかもしれない。色々なトライが必要だと思うし、刺激がチームには必要だと思う。その中で明日の試合っていうのはトライする試合になると思うし、サウジアラビア戦に向けて大事にしたい」
1トップでも結果を残してきた岡崎だが、「2トップっていうのがより攻撃に力を入れるようなオプションだと思う」と話す。さらに「自分は1トップのような形もできるし、その下で衛生的に動くこともできる」と、前線の形に応じてすぐに適応できるという自信を見せた。
岡崎自身は、ここ最近ゴールを奪えていない。6月のキリンカップで通算49点目を挙げているが、現在は足踏み状態が続く。代表でもスタメン落ちを経験し「出たり出なかったりが代表でも続いている」と岡崎。それでも「それが自分の中では刺激になっている」と気持ちの落ち込みはない。
「決めなきゃいけないっていうプレッシャーの中でサッカーをやっていると、どうしても冷静さを失うと思う。冷静さを持って試合には臨みたい。今、プレーに迷いがなくなっているので、そういうような状態でサッカーをやれば、必ずゴールを決められるんじゃないかと思う」
今回の11月シリーズで、岡崎はストライカーとしての価値を証明するつもりだ。
(取材:河治良幸、文・構成:編集部)
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