本田圭佑が古巣名古屋グランパスにエール【写真:Getty Images】
日本代表は8日、茨城県内で練習を行い、親善試合のオマーン戦とロシアW杯アジア最終予選のサウジアラビア戦に向けて調整した。
ミラノから合流した本田圭佑は、古巣である名古屋グランパスのJ2降格について問われると、独特の“本田節”でエールを送った。
Jリーグ開幕当時から存在する「オリジナル10」のうちのひとつで、クラブ史上初のJ2降格となった名古屋。本田はその事実を踏まえた上で、「落ちること自体はそんなに悪いことではないんじゃないかなと傍(はた)からは思う」と語る。
一般的に降格は暗い話題であり、当該クラブにとってはどん底とも言える状態だ。だが本田の考えは違い「失敗の捉え方」が重要だと説く。
「今(J2に)落ちることで次の勢いになるという考え方」をできるかどうか。本田は自らの歩んできた人生に照らし合わせて、名古屋の進むべき道を示す。
「下降気味のところから以前いた場所を越えていく曲線になること。実際にJ2に落ちてからJ1に戻り、そういう結果を出しているチームが多いと思いますし、チャンスと捉えるべきなんじゃないか」
名古屋はいまを底と考えるのではなく、“伸び代”があると捉えて成長していくべき。まさに本田がこれまでに説き続けてきたポジティブ思考でJ1復帰を狙うべきと強調している。
リーグ優勝経験もある国内屈指の名門クラブは本田のエールを受けV字回復への一歩を踏み出せるだろうか。いまこそ考え方を変えるべき時、正念場だ。
(取材:河治良幸、文・構成:編集部)
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