大迫、1年4ヶ月ぶりの代表復帰。本人もドイツでのプレーに自信
絶対に失敗が許されない15日の2018年ロシアW杯アジア最終予選・サウジアラビア戦(埼玉)に向け、6日から茨城県内で強化合宿に入っている日本代表。その大一番で確実に勝つために、11日のテストマッチ・オマーン戦(鹿島)で戦い方のバリエーションを可能な限り広げる必要がある。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は4日のメンバー発表会見で「今回はフレンドリーマッチを使ってよりコンディション回復に努めることができる」と、試合出場機会の少ない本田圭佑(ミラン)、清武弘嗣(セビージャ)らの状態チェックを最優先に考えている様子だが、新戦力の見極めや連携構築も重要なポイント。特に最終予選に入ってから原口元気(ヘルタ)に依存しがちな決定力のテコ入れは、避けられないテーマと言える。
そこで、大きな期待を寄せられるのが、今季のドイツ・ブンデスリーガ1部で2得点2アシストと好調を持続している大迫勇也(ケルン)だ。
2015年6月の2次予選初戦・シンガポール戦(埼玉)以来、1年4ヶ月ぶりに代表復帰した男は「クラブでやっていたことが認められたと思う。当たりの部分もそうですし、ドイツの速さ、レベルの高いサッカーに慣れた。そこが一番成長できているところかな」と大きな自信を胸に、満を持して日の丸のピッチに戻ってきた。
その大迫だが、今季ケルンでは目下11ゴールを挙げてブンデス得点ランクトップに立つアントニー・モデストと2トップを組み、セカンドストライカー的な役割を果たしている。
今回の代表FW陣を見ると、岡崎慎司(レスター)はジェイミー・ヴァーディー、イスラム・スリマニの周辺を衛星的に動いてフォローするセカンドストライカー、久保裕也(ヤングボーイズ)はギョーム・オアロの背後に陣取る完全なセカンドトップ。
浅野拓磨(シュツットガルト)に至っては3トップのウイング、あるいは2列目のサイドで使われている。つまり、全員が所属クラブでは1トップ的な役割でプレーしていないのだ。