国際サッカー連盟（FIFA）は4日、2016年の年間最優秀選手候補23名を発表した。『フランス・フットボール』誌との共同による「FIFAバロンドール」から再び分かれて最初の賞となるが、2つの賞の候補にノミネートされた選手たちの顔ぶれには多少の違いもある。

　サッカー界の年間最優秀選手に贈られる賞は、かつて存在していた「FIFA最優秀選手賞」と「バロンドール」が2010年に統合し、「FIFAバロンドール」となっていた。だが『フランス・フットボール』誌とFIFAの合意が満了したことで、今年からは再び2つの賞がそれぞれ別に受賞者を選ぶことになる。

「バロンドール」は先月24日に30名の候補選手を発表していた。11日遅れで発表されたFIFAの年間最優秀候補23名と顔ぶれを比較すると、当然ながら両方に含まれている選手も多いが、一方のみのノミネートとなった選手もいる。

　FIFAが発表した23名のうち、バロンドール候補にも含まれている選手は20名。バロンドール候補から漏れながらもFIFA最優秀選手の候補にノミネートされたのは、アーセナルのチリ代表FWアレクシス・サンチェスとドイツ代表MFメスト・エジル、それにチェルシーのフランス代表MFエンゴロ・カンテの3人だ。

　発表された候補者数の多いバロンドールの側には、FIFAの候補に含まれていない選手が10名いる。ピエール＝エメリク・オーバメヤン（ボルシア・ドルトムント）、パウロ・ディバラ（ユベントス）、ディエゴ・ゴディン（アトレティコ・マドリー）、ゴンサロ・イグアイン（ユベントス）、コケ（アトレティコ・マドリー）、ウーゴ・ロリス（トッテナム）、トーマス・ミュラー（バイエルン・ミュンヘン）、ペペ（レアル・マドリー）、ルイ・パトリシオ（スポルティングCP）、アルトゥーロ・ビダル（バイエルン・ミュンヘン）はバロンドールのみのノミネートとなった。

　バロンドールとFIFA最優秀選手が並立していた19年間では、2004年のアンドリー・シェフチェンコ（バロンドール）とロナウジーニョ（FIFA）、2003年のパベル・ネドベド（バロンドール）とジネディーヌ・ジダン（FIFA）のように、両賞の受賞者が異なった例もある。今回はどの選手が栄誉を手にすることになるのだろうか。

　FIFAの発表した年間最優秀選手候補23名は以下の通り。

セルヒオ・アグエロ（マンチェスター・シティ）
ガレス・ベイル（レアル・マドリー）
ジャンルイジ・ブッフォン（ユベントス）
クリスティアーノ・ロナウド（レアル・マドリー）
ケビン・デ・ブルイネ（マンチェスター・シティ）
アントワーヌ・グリーズマン（アトレティコ）
ズラタン・イブラヒモビッチ（マンチェスター・ユナイテッド）
アンドレス・イニエスタ（バルセロナ）
エンゴロ・カンテ（チェルシー）
トニ・クロース（レアル・マドリー）
ロベルト・レバンドフスキ（バイエルン・ミュンヘン）
リヤド・マフレズ（レスター・シティ）
リオネル・メッシ（バルセロナ）
ルカ・モドリッチ（レアル・マドリー）
トーマス・ミュラー（バイエルン・ミュンヘン）
マヌエル・ノイアー（バイエルン・ミュンヘン）
ネイマール（バルセロナ）
メスト・エジル（アーセナル）
ディミトル・パイエ（ウェスト・ハム）
ポール・ポグバ（マンチェスター・ユナイテッド）
セルヒオ・ラモス（レアル・マドリー）
アレクシス・サンチェス（アーセナル）
ルイス・スアレス（バルセロナ）
ジェイミー・ヴァーディー（レスター・シティ）

【了】