ここから残留を果たすためには、奇跡的な巻き返しが必要となるかもしれない。イングランド・プレミアリーグのサンダーランドは、開幕から10試合の成績の史上最低記録を更新してしまった。

　昨シーズンは最終節を前になんとかプレミアリーグ残留を決めたサンダーランドだが、今季も苦しい戦いを強いられている。開幕9試合で2分け7敗、わずか勝ち点2での最下位という状況で、現地時間29日に行われた第10節アーセナル戦に臨んだ。

　前半に先制点を奪われたあと、サンダーランドは後半に獲得したPKを決めて同点。勝ち点獲得に望みを繋いだが、そこから立て続けに3点を奪われ、結局1-4の敗戦に終わっている。

　10試合を終えて勝ち点2、得失点差マイナス13という成績は、プレミアリーグにおける過去最低記録を更新するものとなった。これまでの記録は勝ち点2で得失点差マイナス12。1995/96シーズンにその数字を記録していたのは意外にも、現在では強豪クラブとなったマンチェスター・シティだった。

　1995/96シーズンのシティは結局降格に終わったが、10試合時点でもう1ポイント多い勝ち点3から残留に成功した例もある。残留ラインには早くも暫定7ポイントの差をつけられているが、サンダーランドはここから追い上げを見せることができるだろうか。マンチェスター・ユナイテッドでの失敗を払拭したいデイビッド・モイーズ監督にとっても正念場だ。

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