マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督は、現在のユナイテッドにはかつての黄金時代のような”勝者のメンタリティー”が欠けていると認めながらも、その状況を受け入れて仕事に取り組んでいく姿勢を強調した。28日付の英紙『ガーディアン』など複数メディアが伝えている。

　モウリーニョ監督は今シーズンからユナイテッド指揮官に就任。過去に多くのビッグクラブに成功をもたらしてきた名将には、苦しいシーズンの続いている名門クラブを復活させることが期待されていた。だがプレミアリーグでは9試合を終えて7位と、安定した結果を出すには至っていない。

「3ヶ月間でパーソナリティーを変えるのは難しい。変えるのが最も難しい部分だ」とモウリーニョ監督は語る。「プレースタイルは、ミスをしながらでも色々と変えることはできる。だが心理面はもっと時間がかかるものだ。誰もが勝つことを知っていて、勝つために必要なことを知っているような経験豊富なチームでなければ特にそうだ」

　現在のチームには、アレックス・ファーガソン氏に率いられて数々のタイトルを獲得した頃の選手たちと比較して欠けているものがあることは実感しているようだ。「私がこのクラブにやってきた今は、（ポール・）スコールズや（ライアン・）ギグス、（ロイ・）キーンや（ブライアン・）ロブソンのいる時期ではない。一緒に仕事をするのに良い選手たちだが、彼らの多くは完成品ではない」と、選手たちが発展途上であることを強調した。

　それでもすぐに結果を求められることは、クラブの歴史や自身の経歴を考えれば当然だとして受け入れている。「それがマンチェスター・ユナイテッドであり、それがジョゼ・モウリーニョだ。何も問題はない」と語った。

　リーグ戦ではここ3試合白星がないユナイテッドだが、今週ミッドウィークのリーグ・カップ4回戦ではマンチェスター・シティとのダービーマッチに勝利を収めた。ホームにバーンリーを迎える現地時間29日の試合では、リーグ戦でも久々の勝利を挙げたいところだ。

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