マンチェスター・ユナイテッドのズラタン・イブラヒモビッチ【写真:Getty Images】
元フランス代表のエマニュエル・プティ氏は、マンチェスター・ユナイテッドのFWズラタン・イブラヒモビッチには、ユナイテッドのレジェンドであるエリック・カントナ氏のような力強さはないと主張している。27日にフランスメディア『SFR』に語った。
これまでのキャリアを通してピッチ内外で強烈な存在感を放ってきたイブラヒモビッチは、今夏にユナイテッドに加入する際、かつてエースとして活躍したカントナ氏と比較された。イブラヒモビッチに対して「マンチェスターの”王”は自分だけ」だと告げたカントナ氏に対し、イブラヒモビッチが「マンチェスターの王ではなく”神”になる」と答えたやり取りも話題となった。
だが、フランス代表でカントナ氏とともにプレーし、アーセナルやチェルシーでのプレー経験もあるプティ氏は、両者を同一視することはできないと考えているようだ。「イブラヒモビッチはカントナのようだと言われるが…全く、全くそんなことはない」と話している。
「カントナは、強力な相手に対して特に強かった。そういう相手の前に立ちはだかっていた」とプティ氏。「イブラがイングランドで相手からやられているのを見ると…時々はやり返してもいるし、そういう気の強さはあるが、『イブラはカントナのようだ』とは言えない。全くそうではない」と、相手選手と激しくやり合う強さに関してカントナ氏には見劣りするという見解を述べた。
シーズン開幕当初は期待通りにゴールを重ねていたイブラヒモビッチだが、ここ9試合の出場ではわずか1得点と苦戦している。”神になる”と豪語するのにふさわしいような力強さをこれから発揮していくことができるだろうか。
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