サンフレッチェ広島の千葉和彦【写真:Getty Images】
J1のサンフレッチェ広島は27日、同クラブ所属のDF千葉和彦からドーピング検査による陽性反応が検出されたとして、暫定的な出場処分の対象となることを発表した。
クラブの発表によれば、今年9月25日に千葉に対して実施されたドーピング検査で、2つの容器に分けられて採取された検体のうち1つから「メチルヘキサンアミン」が検出されたとのことだ。この日にはJ1セカンドステージ第13節の浦和レッズ戦が開催され、千葉はフル出場していた。
禁止物質に指定されたメチルヘキサンアミンが検出されたことで、違反が疑われるとして、クラブは日本アンチ・ドーピング機構(JADA)から暫定的資格停止に関する通知を受けた。これにより、千葉は当面あらゆる公式戦への出場やチームの練習・イベントへの参加が不可能となる。
メチルヘキサンアミンは、興奮作用のある物質として世界アンチ・ドーピング機構による禁止物質に指定されている。クラブは、千葉が意図的に当該物質を摂取したことはなく、再検査および聴聞会の開催をJADAに対して要請したことを明らかにした上で、今後の事実関係解明に向けてJADAに全面的に協力する姿勢であることを強調している。
現在31歳の千葉は、2012年にアルビレックス新潟から広島に加入。2013年には日本代表として1試合に出場している。広島では不動のレギュラーとして、今季も出場停止の1試合を除くリーグ戦全試合にフル出場を続けていた。
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