現地時間22日に行われたセリエA第9節の試合でユベントスを下したことで、ミランは勝ち点を19に伸ばした。9試合を終えた時点での勝ち点としては、過去10年間で最高の数字となっている。

　ここ数年は低迷が続いていたかつての名門クラブだが、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督の就任した今季は違うのだろうか。開幕戦に勝利したあと2連敗を喫したが、そこから6試合で5勝1分けと順調に勝ち点を重ねてきた。

　5連覇中の王者ユベントスとの試合は苦戦が予想されたが、18歳の新星MFマヌエル・ロカテッリが見事な決勝ゴールを奪って1-0で勝利。まだ序盤戦とはいえ、首位ユーベとの差を2ポイントに縮め、順位表のトップをうかがう位置にまで浮上している。

　9試合を終えた時点での勝ち点19は、2008/09シーズンと並んで過去11シーズンで最高のものだ。2005/06シーズンに22ポイントを記録して以来で最も高い数字であり、セリエAで最後に優勝を飾った2010/11シーズンのスタートさえも上回っている。

　シーズンが進んでいけば、欧州カップでの戦いがないミランはコンディション面でもユーベなどに対して有利に戦える可能性がある。このまま好調を維持し、首位争いを続けていくことができるだろうか。

▼ミランのセリエA第9節終了時の勝ち点（カッコ内は最終順位）
2005/06　22ポイント（3位）
2006/07　7ポイント（4位）※8ポイント減点
2007/08　10ポイント（5位）
2008/09　19ポイント（3位）
2009/10　15ポイント（3位）
2010/11　17ポイント（優勝）
2011/12　14ポイント（2位）
2012/13　10ポイント（3位）
2013/14　11ポイント（8位）
2014/15　16ポイント（10位）
2015/16　13ポイント（7位）
2016/17　19ポイント

【了】