バイエルン・ミュンヘンのカルロ・アンチェロッティ監督【写真:Getty Images】
バイエルン・ミュンヘンのカルロ・アンチェロッティ監督は、スピード不足を”年金受給者予備軍”とメディアに揶揄されたMFシャビ・アロンソを擁護している。21日、スペイン紙『マルカ』が報じている。
ボルシアMG戦を前に、公式会見を行ったアンチェロッティ監督。ブンデスリーガでは現在2戦連続でドロー中と小休止状態にある。前節のフランクフルト戦(2-2)では、アロンソがフィールドプレーヤーで最低となる、最高時速28.3kmという数字を叩き出したことが批判され、この34歳のMFは”年金受給者予備軍”と揶揄されていた。
アンチェロッティ監督はこの件について、「アロンソが遅いのは本当のことだ。現役時代の私もそうだった。だが、大事なことはボールを早く動かすことなのだ。そういう意味ではアロンソはベストの1人であるのだ」とアロンソを弁護している。
現役時代は頭脳派の守備的MFとしてプレーしていたアンチェロッティ監督は、スピードのなさを頭脳でカバーするアロンソのプレースタイルの一番の理解者であろう。アロンソは、批判を浴びた次の試合となったチャンピオンズリーグのPSV戦では90分フル出場し、4-1の勝利に貢献して、監督の期待に応えている。メディアの批判も両者の信頼関係に揺るぎはなさそうだ。
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