アザールが母を亡くした盟友ウィリアンに捧げるゴール【写真:Getty Images】
【チェルシー 3-0 レスター プレミアリーグ第8節】
プレミアリーグ第8節が現地時間15日に行われ、レスター・シティはアウェイでチェルシーと対戦した。
レスターの岡崎慎司は代表での活動中に痛めた左足首の状態が万全でないためかベンチ外に。これまで攻撃陣をけん引してきたスリマニとマハレズがベンチスタートとなり、シュラップとムサがチャンスを得た。
一方のチェルシーは代表ウィーク前から取り組んでいた3バックを引き続き採用する。アスピリクエタ、ダビド・ルイス、ケーヒルが最終ラインに入り、マルコス・アロンソとモーゼスが両ワイドを務める布陣を組んだ。
両チームはすでに今季リーグ杯で一度対戦しており、その試合はチェルシーが4-2で勝利していた。岡崎は2ゴールを挙げる活躍を見せていたが、再戦の場には立てないことになってしまった。
試合は開始直後にホームのチェルシーが先手を取る。7分、コーナーキックをニアサイドでマティッチが逸らし、ファーサイドで完全フリーになっていたジエゴ・コスタが今季7得点目を突き刺した。
主導権を完全に掌握したチェルシーは3バックを起点にボールを保持し、両サイドに大きく振りながらじっくりと攻撃を組み立てていく。そして33分、追加点が生まれる。
マティッチからの鋭い縦パスを受けようとしたペドロの動きにフートとL・エルナンデスが釣られ、2人ともスライディングで体勢を崩す。そこを通り抜けたボールを狙っていたアザールがGKまでかわしてシュートを流し込んだ。
後半に入ってもチェルシーのペースで試合が進む。73分には古巣対戦となるカンテが強烈なシュートでレスターのゴールを脅かすも、主将モーガンがなんとか足を出してブロックした。
しかし80分に勝敗を決定づけるゴールが決まる。モーゼスが右サイドからドリブルで仕掛けてペナルティエリアへ侵入し、途中出場のチャロバーとのワンツーで抜け出して豪快なフィニッシュでチェルシーのリードが3点に広がった。
6年前に初めてベンチ入りしながらくすぶり続け、レンタル移籍を繰り返していた21歳のチャロバーは技ありヒールで味方のゴールをアシスト。チェルシーのトップチームでのリーグ戦デビューから2試合目で印象に残る結果を残した。
3失点して敗れたレスターは、今季のアウェイでのリーグ戦4連敗となった。またしてもセットプレーから失点を許し、中断前からの課題を解決できていない。一方のチェルシーは、母を亡くしたウィリアンに捧げる大事な1勝を挙げた。ジエゴ・コスタやアザールは盟友の背番号「22」を表すゴールパフォーマンスを見せている。
【得点者】
7分 1-0 ジエゴ・コスタ(チェルシー)
33分 2-0 アザール(チェルシー)
80分 3-0 モーゼス(チェルシー)
【了】