香川はベンチスタート。うまくいかないBVB
“非常事態”を凌いだ。2016年10月14日のブンデスリーガ第7節、ボルシア・ドルトムントはホームにヘルタ・ベルリンを迎える。
代表ウィークをまたいで怪我人が続出し、野戦病院化したドルトムント。ベンチにはU-19からブルニッチが、パク・チュホが今季初めて加わった。特に9月の躍進を支えたゲレイロとカストロを欠いたことで、監督トゥヘルはインサイドハーフを並べる[4-1-4-1]ではなく、[4-2-3-1]でスタートした。トップ下はゲッツェだ。代表戦を行ったオーストラリアからの移動と疲労もあってか、香川真司はベンチスタートとなった。
しかし前半の[4-2-3-1]は上手くいかない。[4-1-4-1]でじっくり構えたヘルタに苦しんだ。ローデとバイグルのダブル・ボランチには、2列目中央のシェルブレッドとシュトッカーが対応する。そしてゲッツェは主にシュタークがマークし、ボールが入れば即座に複数で囲んで潰した。
前半の戦況をベンチから見つめた香川は言う。
「まあ多分、僕があそこで仮にプレーしたとしても、前半あれだけハードな厳しい展開の中でボールを収めるというのはなかなか難しいことですし。そこにずっといながらボールを受けるというのは、僕らみたいな小さいプレイヤーにとってはかなり厳しい状況」
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