浅野拓磨【写真:Getty Images】
日本代表は11日、ロシアW杯アジア最終予選でオーストラリアと対戦し1-1で引き分けた。
今夏からドイツ2部のシュトゥットガルトに所属する浅野拓磨は、今回初めて“海外組”として代表チームに合流した。そこで目の当たりにしたのは先輩たちのタフさだったという。
日本に着いた時点で「いままでになかなかない疲れ」があったと明かす浅野は、「すぐ練習が始まったりする中で、きついのは当たり前ですけど、周りの選手を見て誰もきつそうにしていなくてすごいなと感じました」と語る。
「みんなあんまり調整しているようには見えない。飛行機の中でも寝ていない選手がいたりとか、それでまた日本に朝着いて夜まで我慢できている人がいたりするので、それは本当に慣れているんだろうなと思う。その中でもみんな眠たい眠たいとは言っているので、それを表に出さない、表情に出ないというのはすごい」
先輩たちが経験で培ってきたタフさに浅野は感心しきりだった。そして、ピッチ外で自分に足りないものが新しく見つかった。
「まだまだ僕はそういう環境に慣れていないので、すごくきつい環境だなと思いながら、逆に海外でやっている人のすごさというのを感じましたし、そこは自分ももっともっと成長していかないといけないところかなと思う」
浅野は自分より高いレベルを知ると、諦めるのではなく、それを超えようと燃えるタイプの選手。向上心の塊のようなメンタリティを持っている。これからはドイツでゴールを決めるだけでなく、海外組の自覚を持って、日本代表でよりタフになった姿を見せてくれるだろう。
(取材・文:舩木渉【メルボルン】)
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