原口元気【写真:Getty Images】
日本代表は9日、メルボルン市内で11日のロシアW杯アジア最終予選オーストラリア戦に向けた練習を行った。
今予選の大一番に向けて、原口元気は「戦術的なことはあまりしゃべれない」とチーム状態などについての言及を避けた。一方で旧知の元チームメイトとの再会や、警戒する選手について語っている。
ドイツ・ブンデスリーガのヘルタ・ベルリンに所属している原口は、警戒する選手に同じリーグでしのぎを削る2人の名前を挙げた。
1人目はレバークーゼンに所属するロビー・クルーズ、そして2人目はインゴルシュタットでプレーするマシュー・レッキーだった。ともに原口と同じサイドの攻撃的なポジションを得意とする選手で、「日本人が嫌がるようなドリブルの仕方をするし、警戒しないといけない」と述べる。
特にレッキーとは今季すでに対戦しており、その経験を踏まえて「何回かマッチアップしましたけど、前に速いし、強い。ちょっと危ないなと思うのは、結構一か八かのドリブルをしてくる選手」と具体的な印象を語り、DF陣に警戒を促す。
原口は警戒する選手だけでなく、対戦を心待ちにする選手についても話してくれた。それは浦和レッズ時代、3シーズンともにプレーしたマシュー・スピラノビッチのことだ。Jリーグを離れた後は中東を経て母国オーストラリアのウェスタンシドニー・ワンダラーズで活躍し、昨季から中国1部の杭州緑城に在籍している。
対戦相手としての関係しかないクルーズやレッキーと違い、スピラノビッチに対しては特別な思いがあるようだ。原口は「あいつも成長したと思うし、長いこと見ていないからわかりませんが、浦和にいたときからポテンシャルはすごく高かった選手。久しぶりに会えて楽しみ」と再会を心待ちにしている。
原口の挙げた3人は揃って現オーストラリア代表の主力で、11日の試合にも出場する可能性が高い。日本代表にとっては超えなければならない高くそびえ立つ壁だ。
(取材:元川悦子【メルボルン】、文・構成:編集部)
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