柏レイソルU-18の中村駿太【写真:松尾祐希(熱中!高校サッカー)】
イングランドの大手高級紙『ガーディアン』は現地時間5日、「1999年に生まれた世界の有望な選手60人」という特集記事を掲載し、日本からは柏レイソルU-18に所属する中村駿太が唯一選出された。
柏はJリーグでも随一の下部組織を誇り、現在トップチームに所属している選手の多くが下部組織出身である。中村もU-12から柏の下部組織に所属し、17歳ながらU-19日本代表メンバーに招集された経歴もある。
身長は170cmと小柄ながらエリア内での得点感覚に優れており、ダイレクトプレーでゴールを奪うのが得意な生粋のストライカーだ。
2011年に開催された全日本少年サッカー大会では、全8試合の出場で大会記録を塗り替える23得点を挙げて得点王に輝いた。うち1試合は1人で8得点を決めるなど、その得点能力は群を抜いている。
その風貌とプレースタイルから、ガーディアン紙はブラジル代表で活躍したロナウド氏を引き合いに出して中村を紹介している。
「小学生の頃はぽっちゃりした体型と坊主頭で“リトル・ロナウド”の異名を持っていた中村駿太は、伝説のブラジル人ストライカーを彷彿とさせるとすぐさま評判になった。2011年の全日本少年サッカー大会では23得点を決め、31年ぶりに記録を破って日本中から注目を集めた。各年代で正確なシュート力を見せ、17歳の誕生日を迎える週にはU-19日本代表への飛び級も果たした。身長170cmの中村は隠れたフィジカルの強さによる重心の低さと素早い決断力を併せ持っている。2020年の東京オリンピックでスターになる可能性もある」
60人の中にはミランで正守護神を務めるジャンルイジ・ドンナルンマも名を連ねている。ドンナルンマはセリエA史上最年少先発記録を当時16歳で樹立し、U-21イタリア代表を経て現在はA代表にも選出される逸材である。
なお、ガーディアン紙による同企画は昨年も実施されており、その際はガンバ大阪に所属するU-19日本代表MF堂安律が選ばれている。
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