齋藤学【写真:Getty Images】
日本代表は2日、ロシアW杯アジア最終予選のイラク代表戦、オーストラリア代表戦に向けて埼玉県内で合宿をスタートさせた。
宇佐美貴史と武藤嘉紀が負傷により辞退し、齋藤学が追加招集された。横浜F・マリノスでは絶好調。1日のJ1・ヴァンフォーレ甲府戦では2得点2アシストと、チームの全得点に絡む圧巻のパフォーマンスを披露した。
得意のドリブル突破は常に得点を奪うために活用し、甲府戦で味方のゴールを演出したようにパスでも決定的な仕事ができる。追加招集という立場だが、国内組の中でも状態の良さは突出しているのではないか。
9月シリーズでは中央に選手が集まり過ぎてしまい、攻撃が停滞したハリルジャパン。独力で進んでいける齋藤の能力は代表に欠けている部分でもあるが、自身は「そんなことないよ」と笑って謙遜する。そして「そんなに簡単にうまくいかないのがこの予選だと思っている」とも話す。横浜FMでは紛れもないエースであり「責任感を持ってプレーできている」中で、代表での活躍が期待される。
「取られることはあるとは思うが、それでも何度も仕掛け続けるという姿勢がこういうものに繋がっていると思うので、変わらずやり続ける」
決意を示した 齋藤。まずは試合までの練習で、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督にアピールする。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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