U-16日本代表の瀬古歩夢【写真:佐藤博之】
U-16日本代表は25日、インドで開催中のU-16アジア選手権準々決勝でUAEに1-0の勝利を収め、準決勝進出とU-17W杯出場権獲得を成し遂げた。決勝点を挙げたセンターバックの瀬古歩夢は、準決勝と決勝でも無失点で栄冠を手にしたいという意欲を口にしている。
これまでグループステージ3試合でいずれも大勝を収めていた日本だが、準々決勝では1点差で厳しい勝負を物にした。前半31分に生まれた値千金のゴールは、FW久保建英のコーナーキックからのボールを相手GKがキャッチしそこねたところを、瀬古が押し込んだものだった。
UAEの守護神に高さがなく、ハイボールの処理に難があることは、“弱点“として認識していた。「昨日のミーティングでも、GKがこぼすというのは話していました。そこを狙って、決めることができたのは良かったと思います」と瀬古は述べ、狙いの的中したゴールであったことを強調した。
これまでの試合のように楽な展開にはならず、追加点を奪うことはできなかったが、守備陣が最後まで無失点で耐え抜いたことが勝利に繋がった。CBとしては自信を得られる試合だったと瀬古は語る。「すごくタフな試合でしたし、これをゼロで抑えたということは、守備陣もチーム全体もすごく良い感じにできたということだと思います。攻撃陣は決めてくれると信じていたので、後ろはゼロで抑えよう、我慢しようというのはチーム全体で心がけていました」
これで日本はグループステージから4試合連続の無失点勝利。ウズベキスタン対イラクの勝者と対戦する29日の準決勝でもこの流れを維持したいところだ。「あと2試合、アジア王者になるまであるので、ゼロで行きたいと思っています」と瀬古はさらなる完封勝利の連続を誓った。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
【了】